長く愛されているバイク「ディオ」
1988年発売のスクーターブームの先駆
ホンダdio(ディオ)は、1988年1月21日に初代モデルが発売された、日本における第二次スクーターブームの象徴的存在の車種です。
その後何度もモデルチェンジを重ねてきており、2016年の現在では2015年2月27日に行われたフルモデルチェンジが最新です。
スクーターというバイクが最初に世界的に有名になったのは古くは1946年の映画「ローマの休日」で使用されたピアジオ社のベスパでした。
日本においては1950年代に入ってホンダがジュノオや後に世界的大ヒットとなるスーパーカブC110を1958年に発売したことで一気に有名になります。
再びスクーターが日本で使用されるようになったのは1970年の後半からで、「女性でも乗れるバイク」ということで一気にカジュアルなイメージが浸透しました。
1980年台にかけて学生でも乗れるバイクとしてスクーターは全国的に使用をされることになりました。
原付としてのディオは残念ながら既に生産終了をしているのですが、2011年からは装いも新たに「Dio110」として原付2種として登場しています。
現行モデルとなっているディオは「JBH-AF68」というモデルで、案税性能の確かさや落ち着いたデザインを武器に現在起こっている原付2種ブームの中心的存在となっています。
手頃な価格とシンプルな構造が人気
ここ最近の原付~原付2種の人気車種を見てみると、比較的個性的なデザインのものが好まれる傾向にあるようです。
10年位前に起こった大型スクーターブームのときにはシャープな流線型のデザインが人気となっていたのですが、現在ではむしろレトロな印象の復刻版の方が人気があります。
その中においてホンダのディオは発売以来基本的なコンセプトは崩しておらず、あくまでもシンプルで乗りやすいバイクということを目指して作られています。
購入価格も新車で15万円台からと比較的安く、それでいて安定的なデザインをしていることから普段乗り用バイクを探している人達から大きな支持を集めています。
中古で探せば50ccクラスで5万円くらいから購入することもできるので、普通乗用車を持っている人が日常乗り用として購入するモデルとしてもおすすめです。
ホンダの原付バイクというとどうしてもスーパーカブが目立つのでその他の車種の良さがうまく伝えられないのですが、スーパーカブに次いで長い人気のあるホンダの原付代表車種であるディオはスーパーカブに並ぶ名車と呼び名もあります。
正面のメーターは非常にシンプルなインターフェイスながら、メットインやキーシリンダーなど基本的な構造部分では痒いところに手が届く非常に使いやすいデザインでまとまっています。