ヘッドライトが点かなくなったら

ヘッドライトが点かなくなる原因

現在新車として販売されているバイクは、運転手が操作をしなくてもヘッドライトが常時点灯する仕様となっています。
これは国土交通省による道路運送車両法の第32条の7に、二輪車は作動中には常に点灯していなければいけないということが定められているからです。

ただしこの法律ができる以前まではバイクも四輪自動車と同じく自分でライトのオン・オフをする仕様であったことから、中古で古いバイクを購入した場合はエンジンをかけても自然に点灯はしない仕様をしています。

それはさておき、常時ヘッドライトが点灯しているということは、それだけバルブやライト部分の電装への負担が大きく故障が発生する可能性も高くなるということです。

もしエンジンをかけてもライトがつかなくなってしまったら、早めに原因を追求するとともに修理をするようにしましょう。

なおもし無灯火の状態で昼間バイクで走行をしていたとしても、それでただちに整備不良車として減点の対象になるというわけではありません。
とはいえ夕方以降無灯火で走行するのは安全面に問題があるだけでなく、そちらは整備不良の対象となりますので早めに対応した方がよいと言えます。

もし急にヘッドライトがつかなくなってしまったとしたら、その原因として考えられるのはバルブ切れやバルブのソケット部分の接触不良、電装部分の不良、バッテリーのトラブルといったことが挙げられます。

まず最も多いのがバルブ切れで、ヘッドライト不具合の全体の6~7割がこれが原因です。
フィラメントバルブの場合、長く使用していると寿命が来てしまうので交換をしなければいけません。

なおヘッドライトはハイとローの二種類があるので、どちらか片方だけが切れるということがあります。
交換時にはできるだけ2つ同時に行うことがおすすめされます。

ソケットの接触や電装機器のトラブルの場合、該当する場所がどこなのかを調べて故障を修繕する必要があります。

ライトを直す方法

バルブの交換や接触不良の改善は修理工場に依頼をするのが最も確実です。
費用としてはバルブの交換の場合、交換パーツ代金込みで4000円程度が相場となっています。

ただしバイクが特殊な形状をしていたり、標準品では取り付けができないカスタムパーツになっている場合は別途工賃が必要になります。

自分で交換をすることもできますが、その場合は工具を使用してヘッドライトのカバー部分を取り外して交換したバルブを設置していきます。

電装部分の修理についてはケースバイケースなので相場というものはありませんが、数万円程度がかかるものと思った方がよいでしょう。

久しぶりに動かすバイクでよくあるトラブル事例なので、完全にライトが切れていなくても特定の角度にハンドルを動かしたときに点滅するなど不具合があったら都度対応していきましょう。