スピードメーターが止まってしまったら

メーター部分の故障の原因

バイクの運転中にエンジンの状態を調べることができるメーターですが、ここが故障をしてしまうこともあります。
原付きスクーターの場合ミッションバイクのような回転計が省略されているのが一般的なので、表示されているのはスピードのみとなります。

スピードがわからないということは自分が現在制限速度を守っているかどうかもわからなくなってしまうので、保安的にかなり問題があります。
そのためメーター部分が故障したまま公道を走行することは道交法で定める保安基準に違反をしており、警察の取締の対象となります。
整備不良による減点は2点で、反則金は6千円です。

スピードメーターの故障は他の箇所に比べてすぐに発見することができるので、気がついたらすみやかに修理を依頼するようにしましょう。

スピードメーターが故障した場合にその原因として考えられるのはまず電装部分との接続不良です。
バイクそのものは動くのにスピードメーターが動かないという場合は、スピードメーターにつながるケーブルやソケットが何らかの事情で切れてしまっていることが考えられます。

もう一つ考えられるのがメーターそのものが故障してしまっているという場合です。
パネル部分が壊れるということはあまりないのですが、むしろスピードを計測するために使用される「メーターワイヤー」が切れてしまうことにより、スピードを出しても計測ができなくなってしまうことがよくあります。

メーターワイヤーの場所はブレーキフルードと近く、2つのホースが並ぶようにして設置されています。
取り外す時には工具を使って引っ張り出すことになりますが、先端部分はかなり細くなっているので不用意にいじってしまうと途中で折れるなど故障の原因になってしまう場合があります。

実際に何が原因なのかは場合を切り分けて調べなければいけませんので、あまり焦っていきなりメーターワイヤーを取り外すということはやめましょう。

バイクメーター部分の修理費用

バイクの修理費用は基本的に排気量によって高くなる傾向があるので、原付きスクーターの場合は比較的安めです。
スピードメーターの不具合で、ケーブル部分を交換した場合は1000～2000円程度で行ってもらえます。

メーターワイヤーなどケーブルの交換が必要な場合、自分でも行うことができますがスクーターの場合フロントカウルの取り外しなどの手間がかかります。

そのため交換用のパーツは自分で用意して工賃のみをかけたいと考える人もいますが、部品を持ち込む場合逆に費用が発生することもあるので注意が必要です。

メーターワイヤーだけでなく、メーターギアやグリス切れといったこともよくある症状なので、原因が限定されない時にはそのままおまかせをするのが一番と言えます。