タイヤの空気圧はこまめにチェック

空気圧が低いとどうなる?

バイクの点検で意外に見落とされることがあるのが空気圧です。
バイクに使用されているタイヤは内部に空気が入っているので、全く乗っていない場合であっても自然に抜けていってしまいます。

ですので特に数ヶ月乗らない時期があった場合などは念入りに空気圧をチェックする必要があり、本格的に乗る前に必ず空気圧のチェックをしておくようにしましょう。

もしタイヤの空気圧が低下していることに気が付かずそのまま乗り続けてしまうと、タイヤが急激に摩耗をするようになり燃費が悪化します。
またタイヤのすり減りが偏った状態になるので、仮にその後に空気圧を適正に戻してもタイヤ本来の安全性が発揮できなくなってしまいます。

極端に空気圧が低くなると運転中の進路変更にも影響が出てきてしまいますし、最悪の場合には突然走行中に破裂をしてしまうこともあります。

タイヤトラブルとして「スタンディングウェーブ現象」というものがあり、こちらは空気圧が低いまま走行しているタイヤを横から見るとまるで波打っているかのように見えることからきています。

このスタンディングウェーブ現象が起こると、途中までは順調に走行をしていても、タイヤの加熱が高くなることでバーストを起こすことになります。

もし走行中にスタンディングウェーブ現象などで破裂が起こってしまったら、そのまま走行をするのは非常に危険なのですみやかに安全な路側帯などに避難をしてそこでロードサービスを呼んで運んでもらうようにしましょう。

バーストしたタイヤのまま走行をしてしまうと、運転が極端にしづらくなるだけでなくバイクのフレーム部分から歪んで修理に非常に高い費用が発生するようになってしまいます。

何よりも転倒の可能性が高くなり、外れたタイヤの破片が後続の車両に危険を及ぼすことになるので早めに対応をすることが重要になります。

空気圧の点検法

タイヤの空気圧の点検はだいたい月に1度くらいの頻度で行うのが望ましいと言われています。
バイクのタイヤの場合、自転車のように触っただけで異常があるかどうかを判別しづらく、目視できるレベルになると相当空気圧が低い状態になってしまいます。

そうなる前に早めに対処することが望ましいので、最寄りのSSや修理工場などに設置されている空気圧計測バルブを使って点検をしてください。

セルフスタンドなどでは自由に使用できる空気圧計が置かれていることが多いですし、給油をしたときにサービスで行ってくれるところも多くあります。

自分で空気圧を調節する場合には、本体に記載されている適正空気圧を参考にして入れていきます。
手順としてはまずバルブキャップを外し、エアゲージを押し当てて少し待ちゲージが止まるのを確認します。