スーパーカブ特有の操作方法
スーパーカブの特徴的な作りを把握しておこう
スーパーカブはお仕事用のバイクとしても趣味のバイクとしても人気が高く、まさに日本で最もポピュラーな一台と言っても良いくらいです。
その耐久性や経済性の高さ、使いやすさなどは世界中で人気を集めていて、多くの国でヒット商品となっています。
スーパーカブは他のバイクと異なる作りをしているバイクでもありますので、スーパーカブの乗り方を覚える必要があります。
まずその特徴的な作りの一つとして、クラッチレバーがないということが挙げられます。
といっても、完全ATのスクーターでもないのです。
フットペダルを使ってギアチェンジをする必要があるため、シフトアップとシフトダウンの方法は覚えなくてはいけません。
ちなみに、免許区分で言うとAT限定か普通免許かの違いはクラッチの操作があるかという点ですので、スーパーカブはシフトレバーがないため125ccモデルでもAT限定で乗れます。
そして、スーパーカブはシフトパターンも通常のバイクと異なります。
一般的なバイクは1ダウン5アップもしくは4アップという方式ですが、一方でスーパーカブは3、もしくは4ダウンとなっています。
そのため、普通のバイクでのシフト操作に慣れている人だと最初は混乱してしまうかもしれません。
スーパーカブ特有の操作方法とは?
こうした違いは、運転方法にも特有の違いをもたらします。
まずクラッチレバーがありませんので、シフトペダルを1速に入れればそのまま発進できます。
半クラッチなどにしなくてもエンストすることがありませんので、この辺りはスクーターと同じで便利です。
スピードが上がるとシフトアップするのですが、普通のバイクだとシフトペダルを押し上げます。
しかし、スーパーカブはペダルを押し下げることでシフトアップします。
つまり、スーパーカブにはつま先でペダルを上げる動作が不要ということです。
シフトダウンしたい時にも、ペダルを踏みます。
スーパーカブにはつま先側とかかと側にペダルがあり、このかかと側を踏むとシフトダウンとなります。
このようにペダルが2つに分かれているというのもスーパーカブならではの特徴で、つま先でシフトアップ、かかとでシフトダウンするという操作となります。
もう一つの特徴は、3速まで入ったギアの状態でつま先側のシフトペダルを押すと、ニュートラルに戻るということです。
そのため、上手にスピードとシフトコントロールをすれば、つま先側のペダルだけでも操作ができることを意味します。
とはいえ走行中は3速からNに入れることはできず、停車した時にのみNに入るようになっています。
こうした作りによって、いろいろなシフトチェンジの仕方ができて、運転する人のやりやすい操作ができるのです。