長距離の走行でも疲れないコツ

ロングツーリング時の疲れの原因

バイクの醍醐味であるロングツーリングですが、行程半ばにしてかなりの疲労感を感じてしまうということもよくあります。

自動車においても長時間運転をするときには一定時間ごとに休憩をとることが推奨されていますが、バイクにおいてはなおさら休憩の重要度は高くなります。

特に何事もなくてもだいたい1~2時間に一度は停車をして体調の回復とバイクの状態チェックをすることが望ましいですが、それ以外にも疲れを感じることがあったら速やかに休憩を取るようにしましょう。

そこでまず知っておきたいのが、バイクのロングライディングをするときに起こる疲労の原因です。
バイク運転中の疲労の原因としては、まず同じ乗車姿勢を取り続けることによる筋肉の硬直があります。

バイクの場合、運転中の姿勢はどうしても固定されてしまいますので長く前傾姿勢を緊張しながら続けていると、自然に肩や腰に大きな負担がかかってしまいます。

肩こりや腰痛を感じたら早めに安全な場所に停車をしてストレッチをするようにしましょう。
筋肉が硬直すると血行が悪くなるので、判断力や危険認知が遅くなってしまいます。

ストレッチ方法としては肩を回したり腰を伸ばしたりといった方法が望ましく、全身の筋肉のコリをほぐす用にしましょう。

このときにポイントとなるのが必ずヘルメットは外してストレッチするようにするということです。
バイクヘルメットはフルフェイスタイプならば必ず2kg以上もの重さがありますので、長くかぶり続けることにより肩への負担が大きくなってしまいます。

また普段から体幹を鍛えておくと腕への負担の少ない楽な乗車姿勢を取りやすくなります。

悪天候や視界の悪さが疲れを誘発することもあります

もう一つ注意しておきたいのが、精神面へのストレスもかなりの疲労の原因になるということです。
特に濃霧や大雨など視界が悪い環境での運転では、晴天時よりも運転で強い緊張をするため目や筋肉の疲労が強くなります。

人が集中できる時間というのは案外短いものですので、運転を強行してしまうと判断力が低い状態となり大変危険です。

道路環境が悪い場合にはできるだけ早めに休憩をとるようにし、精神面のストレスを考慮しながら行程を立てていくようにしましょう。

一緒にツーリングをしてくれる人がいるなら、休憩時にちょっとした雑談をするというのも精神面のストレス軽減に大きく役立ちます。

特に悪天候時には思うようにスピードが出せず当初予定していたとおりに到着ができないということもよくありますので、そうしたときには臨機応変に計画を変更していくことも大切です。

強い疲労は大事故の原因になりますので、早め早めに無理なく休みを入れていくようにしましょう。