テールランプが点かなくなったら

テールランプ切れは違法

バイクのテールランプは、夜間に後続車両に自分の位置を示すだけでなく、ブレーキを踏んだ時に明るくなり速度を知らせるという重要な役割をしています。
交通事故の事例を見ても後ろからの追突は非常に多く、後続車両にしっかり自分の存在を示すということが重要です。

保安上必須の機器であることから道交法でもテールランプについてはかなり厳しく規定されており、もし保安基準に反するテールランプの状態で公道を走行した場合、減点や罰金の対象になってしまいます。

テールランプおよびブレーキランプの保安基準は「道路運送車両の保安基準の細目を決める告示」によって示されており、第37条に「尾灯」について細かい規定が記載されています。

こちらの保安基準はかなり細かく規定がありますが、重要な部分だけ説明をすると、灯光の色は赤色で、夜間に後方300mの距離からでも確認できる明るさとされています。

基準に満たない車両は整備不良車となりますので、警察の取締の対象です。
整備不良が確認された場合はまずその旨を記したステッカーを貼付されることになり、それ以上公道を走行することが禁止されます。

違反部分は15日以内に修理しなければならず、改善後に最寄りの陸運局で確認を受けることでステッカーを取り除かれ、再び公道の乗車をすることができるようになります。

もし改善をしなかったりステッカーがついた状態で公道を走行した場合には整備不良として交通違反点として2点減点、さらに原付の場合6000円(自動二輪車の場合は7000円)の反則金となります。

しかしテールランプは運転者からは直接見えない場所にあるので、切れていてもすぐには気づかないことがあります。
さらに現在のバイクは昼間であってもライトが常時点灯となっているので、気がついたら切れていたということも珍しくありません。

点かなくなる原因、修理法

ヘッドライトやテールランプのような常時灯がつかなくなる原因のほとんどがバルブ切れです。
実際に修理工場に持ち込まれるバイクのうち、約8割は電球切れが原因と言われています。

電球を使用しているバイクの場合、経年劣化によりフィラメントが切れてしまいそれで点灯しなくなってしまうのです。

電球切れの場合、修理を依頼するとバルブの交換をしてくれます。
その場合の修理費用は工賃を含めて1000~2000円くらいが相場となっており、もし電球切れだけでなく電装部の接触不良などがあった場合は別途修理費がかかります。

テールランプはつくものの、ブレーキランプがつかないということもあります。
その場合に考えられるのがブレーキレバーとの接続不良で、レバーを握ってもブレーキランプにつながらないという状態になっているときに起こります。