レトロなボディが可愛い「ジョルノ」

デザイン性の高さで女性に人気の「ジョルノ」

ホンダの「ジョルノ」は、毎年の50ccクラスの販売台数ランキングで上位に顔を出す人気車種です。
名前からしてイタリアンな印象が持たれますが、それもそのはずデザイン面でかなりイタリアの元祖原付であるベスパを参考にしています。

といってもそうしたベスパをインスパイアして作ったと思われるデザインの原付きは珍しいものではなく、ヤマハの「Vino50(ヴィーノ)」やスズキの「ヴェルテ」といったものもかなり見た目的には近いものとなっています。

パクリだ!いや違う!という議論は色々なところで言われることではありますが、ホンダ「ジョルノ」は上記のようなベスパを意識したデザインのバイクとしては1992年発売と最も早い時期から行っておりますので、そういう意味ではイタリアンテイスト原付の先駆け的存在として一定の評価をしてもよいのではないかと思います。

ジョルノは女性や10代の若い世代から人気の高い原付ということもあり、頻繁にモデルチェンジをしその度に今風の流行を取り入れています。

ここ最近の小型バイク・軽自動車流行としてあまり機械っぽくないAIロボットのような球体に近いモデルが人気なのですが、ジョルノにおいてもまさにそれをふんだんに取り入れており、可愛げのあるルックスは乗っていて楽しいバイクです。

小型サイズながら走行性能は確実

ホンダではジョルノ以外にも非常に沢山の原付バイクを販売しています。
スーパーカブ50は別格としても、タクトやズーマー、ダンクといったような特定のコンセプトを持った個性派バイクがあるので、どれにしようか迷ってしまうところです。

あえてジョルノにしかない特長というところで話をしていきますと、まず本体価格が他のタイプよりも安めに設定されているということがあります。

最安値であるタクトや、現在既に生産終了となっているトゥデイよりはどうしても高めとなってはいるものの、ホンダの現行機種としては安く気軽に手に入れられるバイクとしての位置づけになっています。

その理由は全体的に小ぶりでコンパクトに機能をまとめているからで、ダンクやズーマーといった車種と比較すると全体的なパワーや大きさにわずかに数値的に劣っています。

といってもどれも50ccと小排気量のバイクなのでそれほど極端に大きさが異なるというわけではないのですが、小柄な女性などにとっては乗りやすいサイズであるということは確実に言えます。

ポケットやメットインなどの収納部分については他の車種とくらべて全く目劣りすることはなく荷物を持ち運ぶときに特別に苦労を感じることはありません。
純粋に性能だけで比較すると価格が数割高いダンクの方が有利ですが、それをどうとるかが車種選びのポイントです。