キュートなバイク「モンキー」とは

もともとは遊園地での乗り物だったバイク

原付として販売されているバイクでは、どうしても人気はAT式のスクータータイプに集中してしまいます。
そんな中、ホンダの「Monkey(モンキー)」は昔ながらのMTバイクとして人気を維持してきたという歴史がある非常に珍しいバイクです。

ホンダのモンキーが初めて世間に出たのは1961年のことで、当時は一般公道を走るバイクではなく東京日野市の多摩テックという遊園地内の乗り物として使用されていました。

もともと非常にコンパクトに機能をまとめられたバイクなので子供の遊具としてもピッタリで、可愛らしい見た目と確かな性能ということで注目を受けました。

初代モンキーからエンジン部分にはスーパーカブで使用されてきたパーツを搭載していることも性能の高さにつながっています。

一般的向けの道路走行用として販売されるようになったのは1964年になってからですが、発売当時は日本ではなく海外向けに輸出していました。
それが1967年になってようやく日本でも購入ができるようになりました。

当時のキャッチフレーズは「車に積んで出かけられるバイク」ということで、まるで折りたたみ自転車のように軽々と運び出すことができるバイクとしてレジャー好きな若い世代に人気が出ました。

その後のモデルチェンジでややサイズは大きくなりましたが、その分行動で走行しやすい形状に変更されており元祖スポーツバイクという位置を確立していきます。

くまモンバージョンもあるキュートなバイク

ホンダのモンキーの大きな特長は、「趣味として楽しむことに重点を置いている」というところにあります。
女性でも楽に乗れて便利なスクーターや、業務用に便利に使用できるタフなスーパーカブとはまたコンセプトが異なり、バイクが好きな人が運転を楽しむというところが一番の目的にされています。

大型バイクとは違う超小型のMTバイクということで、バイク好きな人からの評判も高く本格的ながらキュートな見た目は女性ライダーからも人気があります。

1960年代よりデビューして今日まで約50年近く販売されてきた中では、とても個性的なデザインのものも多く、どの年代のモンキーを選ぶかという楽しみもあります。

新車でニューモデルを購入しようとした場合には価格は30万円以上と同等の排気量のバイクと比較してかなり高めですが、それだけの価値は十分にあります。

同じホンダの人気原付きである「ジョルノ」同様に、限定モデルとしてフューエルタンクの脇のエンブレムがくまモンになっているものも販売されています。

くまモンバージョンではカラーリングも黒と赤でまとまっており、さらにキーがくまモン仕様になっているという非常にこった作り込みがされています。