バイクが勝手に前に進もうとしたら
勝手に進もうとする症状の原因
スクーターバイクはミッションバイクと異なり自動的にギアチェンジをしてくれる便利な構造をしていますが、そのために逆に故障が起こったときに運転者が意図しない動作をしてしまうこともあります。
特に危険な故障症状として挙げられるのが停車中の勝手な発進で、信号などで停まっている時になぜか前に進もうとしてしまったりします。
赤信号のところに発進しようとしてしまうので非常に危険な症状であり、悪い時には勝手に飛び出しをしてしまうかもしれません。
まずなぜそうした症状が起こるのかということから説明していくと、これはアイドリング中の回転数が制御しきれなくなってしまっていることが考えられます。
またはエンジンをかけるときにスロットルを回しても自然に元通りにならずに常に発進状態になってしまっているということもあります。
その他内部で自動的に行われているはずのクラッチのギアチェンジがうまく噛み合っておらず、きちんと停車(オートマ車でいうP)に入っていないということが考えられます。
いずれにしても放置しておくと危険なので、気がついたときにどんな症状をしているかを詳しく観察して修理工場に持ち込むときに詳しく説明をするようにしましょう。
チェックポイントとしては、停車中に聞こえるアイドリング音がいつもよりも早くなっていないかや、回転数のゲージが勝手に上がっていないかということがあります。
しかし原付きスクーターの場合回転数を示すゲージがそもそもついていないことがほとんどなので、シートに感じる振動や音などから判断をするようにしましょう。
スロットルを回していないのにエンジンが動いていると感じたらそれは問題が起こっている証拠です。
修理方法
勝手に進む不具合が起こった時には、メンテナンスのために内部を詳しく調べる必要があります。
目視だけで簡単に原因を突き止めることができませんので、修理工場でもまずいくつか状態を試してそこから調節をしていくことになります。
もっとも軽度なものであればアイドリングを調節することですぐに直る場合もあるので、必ずしも高額な修理代金が請求されるわけではありません。
アイドリング調節だけならすぐに終わるので、場合によっては代金がかからないこともあるようです。
積雪のあるような寒い地域で乗っているバイクの場合など、内部で凍結が起こってそれが原因になっていることもあるので、修理をするまでもなく自然に直ることもあったりします。
一方で内部のクラッチに不具合が起こっているような場合は本格的に修理をする必要があります。
過去の事例として同様の症状を直したときの修理費は2000~10000円くらいが相場となっています。